ヨガの先生は毎日ヨガをするの?最近のセルフプラクティス事情と質問の答え

ヨガ

 

「ヨガの先生って毎日ヨガするんですよね?」

先日このようなご質問を受けましたが、正直、お答えするのに戸惑ってしまいました。

おそらく、一般的にイメージするヨガとわたしが思うヨガに違いがあると思ったので、今回はその辺を踏まえてお答えしたいと思います。

 

この記事を書いた人
RiE

ヨガ講師・ライターのRiEです。
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一般的なヨガのイメージ

やはり、ヨガというと全身を使ってさまざまなポーズをとるというイメージが強いのではないでしょうか。

ポーズのことをサンスクリット語でアサナまたはアーサナ(Asana)と言います。

 

ヨガ=運動、ダイエットという印象を持つ方も多いと思います。

確かに、ヨガは呼吸とともにポーズをおこなうので、有酸素運動としてのダイエット効果が期待できます。

 

ですが、ヨガの八支則で書かれているように、アサナは3つ目のステップです。

 

ヨガは本来、修行僧のための鍛錬とされていました。

何事にも動じない身体と心を保つために、アサナだけでなく哲学が存在していたのです。

 

わたしが思うヨガ

烏滸がましいですが、わたしが思うヨガについて述べさせていただきます。

わたしが思うヨガとは、思考や感情と乖離して心が穏やかな状態になっているか です。

例えばヨガマットの上でアサナをおこなっているときでも、チャイルドポーズやシャバーサナの時のようにくつろいだ状態でアサナをおこなえているかどうか。

 

ヨガマットの外、日常生活でも同じです。

周りの人や環境によってイライラしたり落ち込んだりすることがあっても、その感情をずっと引きづっていないかどうか。

もう済んだことなのに、ある人に言われたことがずっと気になってイライラしてしまう…とかですね。

わたしもなかなか気持ちの切り替えが苦手でしたが、今は日常生活でもチャイルドポーズやシャバーサナをしているときと同じ平安な心を保てる時間が多くなりました。

 

最近のわたしの練習事情

ヨガを初めておこなったときから運動要素をあまり感じていませんでしたが、振り返ってみると最近までずっとアサナの練習が中心でした。

 

できなかったポーズができるようになったり、つい無理をしてポーズをとってしまうこともしばしば…

 

ですが、最近は自分の練習方法が変わってきました。

 

①アサナ中心ではなくなった

以前は毎朝15〜30分は必ずアサナをおこなっていました。

時間がなくてもとりあえず少しでもやらなきゃって感じで、8年くらい半分義務的に。。

たくさんアサナをやる機会を作ることを重視していたんだと思います。

ですが、最近は量より質重視。

練習中、どれだけアサナの中に入れるかが重要だと気づきました。

 

気分が乗らない日はアサナの練習はおやすみしますし、少しやりたいときは少しだけ、今日は動きたいぞ!というときは力強いアサナを入れたりしています。

前は太陽礼拝は○セットやってからこのポーズをやって…なんて意気込んでいましたが、今はゆっくりクラシカルな太陽礼拝を2セットやれば十分満足。

ヴィンヤサのフロースタイルも大好きですが、ひとつのポーズでゆっくり呼吸を味わうハタヨガも大好きです。

 

②呼吸法でプラーナを循環させる

プラーナとはサンスクリット語で生命エネルギーのことです。

プラーナが循環しはじめると、重かった身体や心が自然と軽くなり、自然と活力が湧いてきます。

予定が何もない日はついダラダラ過ごしてしまいがちですが、朝起きてからプラーナヤーマ(呼吸法)をおこなうとスッキリした気分で一日を過ごすことができます。

アサナの練習とセットでおこなうことが多いですが、アサナはおやすみでプラーナヤーマだけをやったり、気分がイマイチなときはアサナもプラーナヤーマもおやすみしたりしています。

 

③マントラを唱える

プラーナヤーマが終わったあとは、声に出してマントラを唱えることでさらにマインドを鎮めます。

 

マントラ(Mantra)はサンスクリット語で

Man=精神、考えること

tra=ネガティブな思考パターンから身を守る

という意味があります。

ー『スワミ・シヴァナンダの瞑想をきわめる』(産調出版)より

 

 

マントラは、あの人に言われたちょっとした一言、過去の記憶など、自分で自分を苦しませているストーリーをゆるめ、頭の中の考えごとを落ち着かせる効果があります。

 

マントラにはさまざまな種類がありますが、代表的なマントラをご紹介します。

 

OM(オーム)

唱えるときはオームと発音しますが、正しい表記はAUMです。

この3つの音は、それぞれ50音の最初の音(A・ア)、中間の音(U・ウ)、最後の音(M・ン)から構成されています。

また、

A=創造の神様ブラフマー、過去

U=維持の神様ヴィシュヌ、現在

M=破壊の神様シヴァ、未来

と各音はヒンドゥーの最高神に結びついています。

 

AUMを続けて発音するとオームと聞こえることから、OMと表記されることが一般的になりました。

キリスト教のアーメン、イスラム教のアミン、仏教の南無(ナム)なども同じ音だと言われています。

 

OMについてはまた別の機会で詳しく解説しますが、発音してみると音の響きやパワーを実感します。

わたしは練習をする前後に必ず唱えています。

 

Shanti(シャンティ)

サンスクリット語で平和・心の平和という意味です。

OMを唱えたあとなどに3回唱えることが多く、クラスをガイドするときも最後に唱えています。

3回唱えるのには理由があります。

  • 1回目…自分自身に対して
  • 2回目…周りの人に対して
  • 3回目…世界中の人やモノ、環境に対して

 

④ヨガニドラ

毎月1回、先生のガイドの下でヨガニドラの練習をおこなっています。

わたしはヨガニドラの練習を正しく取り入れてから、身体や心の状態だけでなく考え方も変わりました。

ヨガニドラの練習を正しくおこなう前は、気持ちの切り替えをしていたつもりでも、思考や感情によって無理矢理やっていたことに気付きました。

人生において、人間関係・仕事・お金・恋愛・健康など、形を変えて同じ問題がやってくることってありませんか?

わたしの場合、自分にとってのいくつかのパターンに気付いていましたが、なかなかそれを乗り越えることができませんでした。

課題に乗り越えられるかどうかという、自分が成長する絶好の機会なのに、対処法を誤ったりそこで目を背けてしまうと、また違うシュチュエーションや違う人で似たような事象が起こるということをこれまでの人生で何度か経験しています。

このループから抜け出したい…

そう強く思ったときにヨガニドラの正しい練習を学びました。

ヨガニドラはただリラックスするためだけの練習ではなく、自分自身の一番ベストな状態を作り、その状態を維持することができます。

 

 

これまで抱えていた重荷が100kgあったとしたら、ヨガニドラを1回やるたびに500gずつ軽減すると言われています。

 

たった500g?!少ないw

と思うかもしれませんが、練習を10回おこなえば5kg、20回だと10kgです。

わたしは正しい練習方法で通算40回以上はおこなっていますが、人生で一番心身の状態がベストで人生の変化も感じています。

わたしにとっては必要不可欠な練習で、このマジカルでパワフルな効果を過去のわたしと同じように負のループを抜け出したいと思っている方に届けていきたいと思います。

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月に一度でも、継続することで効果が実感できます。

 

⑤ヨガマットを離れたところで穏やかな心を維持する

①〜④まではヨガマットの上でおこなう練習方法でテクニック的でしたが、ヨガの練習はヨガマットがなくても可能です。

日常生活で置かれている環境や周囲の人、入ってくる情報などに影響されることなく、穏やかな心を維持して過ごすことができれば、それは一番のヨガの練習と言えるのではないでしょうか。

 

ただ、ヨガマットの上以上に障害が多いです。

周りが騒がしかったり、予期せぬトラブルがあったりなど、一番難しい練習だと思います。

最近は『心が揺さぶられることがあっても心をフラットな状態に戻す』習慣がだいぶ付いてきました。

もちろん、内容によっては引きずってしまうこともありますし、時間がかかることもあります。

ですが、それで頭の中がいっぱいになるということは今はほぼありません。

 

ベストな心と身体を維持する方法

お気に入りのウェア、お気に入りのマット、お気に入りの空間…

ヨガをおこなうときは自然とリラックスできる環境が整っていることが多いと思いますが、ヨガをするときだけでなく日常生活でもリラックスできる環境作りが大切だと思います。

過去のわたしは、仕事が忙しくて常に予定がパンパンで、限界までストレスを感じてはヨガマットの上に駆け込むという生活を繰り返していました。

当然、常に心の状態もスケジュールも余裕はなく、いつもイライラピリピリしていました。

ですが、ヨガが習慣化されると、自分にとって心地の良い状態がわかるようになります。

すると、日常でも「今ストレスを感じているな」「イライラしているな」というサインが自然と気付くようになります。

自分を癒やすツールや自分を知る方法はヨガ以外にもたくさんありますが、わたしはヨガと出会っていなかったら今のベストな状態の自分はいなかったと思います。

ヨガに慣れてくると自分にとって必要な要素の配分が見極められるようになります。

あるときはアサナの練習で肉体を浄化することが一番必要かもしれないし、あるときはプラーナヤーマかもしれません。

その微妙な配分がわかるようになると、心も身体もベストな状態を維持することができます。

 

質問の回答

アサナをとることもヨガだし、呼吸法をすることもヨガだし、瞑想をすることもヨガです。

ですが、ヨガマットの上で感じた穏やかな心を日常生活で活かすことができて、はじめてヨガと言えると思います。

置かれている環境や周囲の人、目や耳から入ってくる情報に影響されることなく、職場でも家庭でも穏やかな心で過ごすことができれば、それ自体がヨガなのではないでしょうか。

 

ということで、

「ヨガの先生って毎日ヨガするんですよね?」

というご質問には

「はい」とお答えいたします。

 

 

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