ヨガスタジオで練習をするとき、マイマットを持って行ったり、レンタルヨガマットが用意されていたりしますよね。
ヨガをやらない人からすると、ヨガをする人はみんなマットを使っているというイメージがあると思いますが、実はヨガはマットがなくてもできるんです!
今回はヨガマットの必要性とメリットについて解説していきます。
元々ヨガマットは使っていなかった
実際、インドのヨギ(ヨガ行者)たちは、現在のような高機能でオシャレなヨガマットは使用しません。
綿の布をコンクリートや岩の上に敷いて、修行のためにポーズや瞑想をおこなっています。
ヨガマットが主流になる前は、ラグマットや絨毯を敷き詰めておこなっていました。
ヨガマットの歴史
今では練習に欠かせないヨガマットですが、実はヨガマットが登場したのは1970年代頃と言われています。
意外にも、最近ですね!
初めてヨガマットを考案したのはアイアンガーヨガの創始者であるB.K.Sアイアンガー師(1918〜2014年)です。
アイアンガー師が海外でセミナーをしているときに、ラグマットの上でヨガをしていると手足が滑ってしまったことから、ラグマットを取り払って天然ゴムで作られたラグマットの滑り止めパッドの上でヨガをすることがヨガマットの始まりだそうです。
ヨガマットの他にも、ヨガベルトやヨガブロックなどヨガのレッスンで使うプロップスはアイアンガー師が考案したと言われています。
ヨガマットを使うメリット
①ポーズが安定する
ヨガのポーズは、ケガを防いだり、より効果を感じるために正しいアライメントでおこなうことが大切です。
そのためには、手のひらや足裏でしっかりマットを捉えて滑らないこと。
グリップ力が弱いと、手足が滑りやすくなってポーズに集中できなくなります。
身体をかばいながら行うと、身体を痛めたりケガをする可能性もあります。
ヨガマットを使うと、ポーズの土台が安定して美しいポーズが取れるようになります。
筋肉や関節も正しく使えるようになるので、身体のラインも美しくなります。
②身体への負担を軽減できる
ヨガのポーズでは、手首や膝をついたり、仰向けになることが多いです。
畳や床の上で直接おこなうと、手首や膝に負担がかかって痛みを感じることがあります。
逆に、布団やベッドの上でおこなうと、ボリュームがありすぎてやりにくいですよね。
ヨガマットは床からの衝撃を防ぐクッションの役割をするので、身体への負担を軽減して快適にポーズをおこなうことができます。
持ち運びに便利な薄いものからクッション性の高い厚いものまで、目的に応じて厚さを選べるので、身体に負担を感じることなくポーズがとれるマットを選びましょう。
③汗を吸収してくれる
ヨガマットは汗を吸収する役割があります。
わたしが専門としているヴィンヤサフローのレッスンでは、常温でも汗がポタポタと垂れてくることもしばしば。
たくさん汗をかいた時でも、ヨガマットの上だったら滑らないで安全にポーズをおこなえますし、床を汚すこともありません。
④冷えから身体を守る
ヨガは基本的に裸足でおこないます。
床が冷たいと足裏が冷え、足裏が冷えると全身の筋肉が萎縮して血流が滞る原因にもなります。
心地よくポーズをおこなえず、集中力も低下してしまいます。
ヨガマットを敷くことで冷えから身体を守り、快適にポーズをとることができます。
自宅でヨガをするときはマットは必要?
ヨガの種類やポーズにもよりますが、マットがなくても問題なく手首や膝をついたり、仰向けになれれば問題ありません。
座位のポーズ中心のリラックス系のレッスンであれば、マットがなくても大丈夫だと思います。
ですが、ダウンドッグや立位のポーズはマットがないと滑って余分なところに力が入りやすいので、マットがあったほうが良いでしょう。
まとめ
意外にも、ヨガマットの登場は最近のことです。
ラグマットや絨毯の上などでもヨガはできますが、ヨガマットがあったほうがより安定してポーズがとれ、正しいアライメントでおこなうことができます。
瞑想やリラックス系のヨガであればマットがなくても大丈夫かもしれませんが、立位のポーズが多いフロー系のヨガをおこなう場合はマットの上でおこなうことをオススメします。
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