ヨガにはさまざまな流派・種類がありますが
わたしが伝えているヨガは、ヴィンヤサフローという自由なフロースタイルのヨガが中心です。
ヴィンヤサとは、意識のある進化の流れを意味します。
ヨガマットの上だけでなく、日常生活や人生において適切な段階を踏んで流れに乗ることはとても大切です。
今回は、ヨガマットの上でも日常でも大切にしたいヴィンヤサについて解説します。
ヴィンヤサとは?
サンスクリット語でvinyasaといい、以下のような意味があります。
vi=特別な方法
nyasa=配置する
ヴィンヤサとは、意識のある進化の流れであり、特別な方法で設置することです。
止まることのない知的な意識の流れは、1つ前の行動が次のアクションや流れに繋がっています。
どの時点にいても、適切な方法で始まり(Begining)、適切な方法でパワーが持続され(Middle)、適切な方法で完了(End)します。
人間がこの世に生を受けてから呼吸を引き取るまでの人生は、マクロレベルでヴィンヤサなのです。
その中には、朝起きてから夜寝るまでの1日のサイクル、1か月、1年…といったミクロレベルでのヴィンヤサが散りばめられています。
ヴィンヤサの例
- 生まれてから呼吸を引きとるまでの人生
- 朝起きてから夜寝るまでの1日のサイクル
- 春夏秋冬の移ろい
- 月の満ち欠け
- 音楽の流れ
- 人間関係
- 自分の行動
- しゃべり方
- 勉強、仕事
など
ヨガマットの上でのヴィンヤサとは
ヨガマットの上でのヴィンヤサは、ひとりひとりそれぞれの段階を大切にしています。
ひとつ前のアクションや行動が、次のポーズにつながります。
心地よくポーズを味わうためには、その前のポーズでも心地よさを感じることです。
また、ピークに向けて知的に段階を踏んでいく上で、軽減を取り入れたり、負荷をかけるなど自分で調整することが大切です!
この知的な調整をクラーマといいます。
適切な方法で始まり
チャイルドポーズやスカーサナなどで、自分の身体と精神状態を確認します。
今の自分の状態を把握できなければ、ヴィンヤサを知的にスタートすることはできません。
呼吸を整え、頭の中の雑念を鎮めます。
適切な方法でパワーを持続する
スタンディングポーズを中心に、知的にパワーを持続させピークポーズへ向かいます。
ハイレベルでチャレンジングなポーズに挑戦することで、
自分が作っていたコンフォートゾーンから一歩踏み出すキッカケとなります。
このとき、自分にふさわしいクラーマを見つけることが大切です。
自分の身体や心の声を聞かないでポーズを続けると、そこには進化成長は
適切な方法で完了
座位や仰向けのポーズでクールダウンをして、シャバ―サナで完了します。
シャバーサナで得られた感覚が、そのレッスン全体をあらわすといっても過言ではありません。
ヨガは魂がよろこぶセルフケア
ヨガのクラスは、先生のガイド通りに動くだけでも気持ちよさを感じられます。
最初はそれでもいいと思いますが、
ヨガに慣れてきたら、ぜひ自分の心と身体の声に耳を傾けながらポーズをとってみてください。
偽りのなく今の自分を把握することで、心身のバランスが整い、本当の意味で健康になります。
身体を動かすヨガという運動から、魂がよろこぶセルフケアへと変わっていきますよ。
ヴィンヤサを意識すると人生が変わります
日常生活で一日の過ごし方が変わると、人生という大きなヴィンヤサの流れが変わってきます。
この有名な格言も、まさにヴィンヤサですね。
『心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる』
ーウィリアム・ジェイムズ(心理学者・哲学者)
ヨガマットの上でも同様に、ヴィンヤサを意識しておこなうと
ポーズの心地よさや感覚に変化が感じられます。
わたし自身、ヴィンヤサフローヨガの練習を続けた結果
頭の中の思考のパターンが変わり、自分のプラーナ(気)の使い方
が少しずつわかるようになってきました。
とはいえ、これに気付いたのはまだ最近のことなのでまだまだ練習中ですが、
身体だけでなく心の状態もとても調子がいいです。
以前よりも
自分の向かうべき方向性が明確となり
断ち切りたい癖や習慣が改善され
一歩ずつ理想の人生に近づいている
のを感じています
ヴィンヤサを意識すると、人生が変わりますよ